【生島淳が見た箱根駅伝】創価大は「人」にフォーカスした指導で2位の快挙!一方、強豪校エースたちの不発の要因とは?

 最終10区の劇的逆転。
創価大で決まりか」と弛緩していたプレスルームの雰囲気がさっと緊張したのは、残り10kmからでした。
 2008年以来となる駒大の優勝。
 劇的な展開も手伝ってか、関東地区での視聴率は史上最高。
 そして今年は、例年にも増して駒澤大学大八木弘明監督の声が響き渡りました。
「男だろ!」
 いまや団扇まで製作されたこの言葉は、もはや大八木監督鉄板の「芸」のように思えます。その昔、早稲田大学の中村清監督は、中継所を前にすると、「♬都の西北~♬」と歌い出したのですが、それは選手が、そして沿道のファンが早稲田の校歌を待っていたからでした。
 期待に応える大八木監督は、還暦を過ぎてなお、柔軟性を失っていない。それが今回の優勝にもつながった気がします。それにしても、アンカー、石川拓慎の背中に向かってかけた言葉は素晴らしかった。

「男だよ!」

 これ以上の進化形は望めないでしょう。

 

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