「最後だから楽しめ」駒大・大八木弘明監督が9区の4年生キャプテンにかけた電話 山野力が明かす“退任を告げられた夏”「監督が泣くなんて…」
大手町のゴールエリアに山野力(4年)が遅れて入ってきた。
9区で優勝を決定づける快走を見せた主将をエースの田澤廉(4年)は笑顔で迎え入れ、チーム全員で肩を組んだ。大八木弘明監督は最初、列の端にいたが、中央に入るようにせかされ、列の真ん中に入り、アンカーの青柿響(3年)の到着を待った。
「お前たちと一緒に勝ちたい」勇退の駒澤大・大八木監督が伝えた、田澤廉への「最後の声かけ」の中身…“大恩師”の涙、応えたエースが見せた意地
走り終えた走者から、次の走者へ。襷の受け渡しが行われる箱根駅伝の中継所は、選手の個性が色濃くにじみ出る場所だ。
とりわけ花の2区から3区のランナーへと襷がつながる戸塚中継所では、各大学のエースが悲喜こもごもの表情を見せる。
区間賞の快走でトップを奪った中央大の吉居大和(3年)は若武者らしい清々しい笑顔を見せた。区間2位の好走を見せた青学大のエース近藤幸太郎(4年)もやりきったという表情だった。
対照的に苦しんで見えたのが、駒澤大の田澤廉(4年)である。襷を渡すと同時に倒れ込み、自力では起き上がれない。顔面は蒼白で、精も根も尽き果てた様子だった。
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