取材が終わって駅の改札で電車を待っていたら、偶然にも青山学院大の選手たちがやってきた。あたりが急にざわつき出す。
【貴重写真】ピリピリ「かなり厳しい表情」原監督のミーティング…駒大“スーパー1年生”佐藤圭汰が丸刈りだった高校時代&青学大vs駒大“全レース結果表”も(全14枚)
優勝を狙った全日本で、3位。しかも、背後には順天堂が迫っていた。
帰京を前に原晋監督は沈思黙考の様子だったが、「おつかれさまでした」と挨拶をする。と、監督が突如話し出した。
「優勝を狙っていったんです。その陣容もそろっていると思っていました。今日のメンバーは4年生6人。強いです。でも、今日だけは……一度も勝てると思ったことはなかったね」
原監督の言葉のトーンからは、悔しさは微塵も感じられなかった。さっぱりしていた。これまた、意外なことである。