新型コロナウイルスによる「緊急事態宣言」で繁華街から人が消えた。
感染拡大が収束するまで、今はただできることを粛々と実行するだけである。じっと我慢、それしか術はない。
自粛の影響だろうか、目に見えて増えたのが街角や公園で「走る人」たちである。あえて「ランナー」とは呼ばないでおく。その理由は、「ランニングブーム」以来走っている人たちとは明らかに様子が違うからだ。
コロナ以前から街で見かけた「ランナー」の多くはフルマラソンなどのレースにエントリーし、完走やタイム向上を目指す人たち。つまり明確な目標に向かって走るまあまあ本格的な人たちである。
一方の「走る人」たちは、ウェア、シューズ、ランニングフォームを見れば、全くの初心者であることはすぐに分かる。
コロナで仕事や日常生活での自粛を強いられ、ストレスと運動不足解消が目的で“にわか”に走りだしたのだと思う。政治家や専門家も「屋外での散歩やジョギングはやっても構わない」とテレビで何度も発言していることも影響しているのだろう。