前女子1500m日本記録保持者 小林祐梨子の今

 2006年、高校3年生で当時の女子1500m日本記録をマークして、「スーパー女子高生」と呼ばれた小林祐梨子さん。現在開催中の世界陸上に出場している田中希実が2020年にその記録を更新するまで約14年間にわたって日本記録を保持していた。  小林さんは2008年の北京五輪、09年のベルリン世界選手権に出場し、2015年に現役引退を表明。引退後に中学2年生から14年間付き合った男性とゴールインし、現在は2人の息子を育てながら、解説者やラジオパーソナリティーとして活躍している。  妻となり、母となった33歳の小林さんに、“若手アスリート”として注目されたゆえの葛藤や、引退後の自身を支えた家族への思いを聞いた。

 

 高3で1500m日本新、”スーパー女子高生”小林祐梨子33歳は2児の母になっていた「ネギさして自転車漕いでるほうが”私らしい”」

 陸上のキャリアを終えたら、造園業を営むパートナーの生活を支えたい。引退して間もない頃から、すでにベクトルは夫との生活に向いていた。小林さんにとって14年間交際してきた同級生との結婚は、五輪出場とともに中学生の頃からの「将来の夢だった」と言う。

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「少年院は引退後の夢を叶えてくれた場所」元”スーパー女子高生”小林祐梨子が後悔する現役時代「”できません”のたった5文字が言えなかった」

「フルマラソンって、42.195kmやんな? じゃあハーフマラソンの距離は計算したらなんぼになると思う?」

 播磨学園の教室が、小林さんの快活な関西弁に包まれる。頭を丸めて、紺色の寮内服を着た3人の少年たちが教壇を囲み、板書に書かれた問題をじっと見つめながら、ノートに答えを書き込んでいく。

 

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