青学大・駒大も抑えて“國學院大の1年生”が学生ハーフで優勝…平林清澄は“MGC史上初の現役学生ランナー”になれるか?

 大学長距離界はまもなく新しいシーズンを迎えるが、今シーズンも1年目から躍動したルーキーが多かった。なかでも特に目立ったのは、國學院大の平林清澄だっただろう。

【写真】青学大でも駒大でもない…“國學院大の1年生”平林清澄が学生ハーフマラソンで優勝

 天気がいい日には、寮の屋上で寝そべって、ラジオを聴きながら小説を読むのが好きだと言う。普段はそんなおっとりした一面があるが、レースになると表情は一変。駅伝でタスキを受け、大きな目を見開いて前を追う様は印象的だ。

 大学入学後に一気に頭角を現した平林は、出雲、全日本、箱根と三大駅伝の全てで安定した活躍を見せてきた。そして、3月13日の日本学生ハーフマラソンでは見事に学生日本一に輝いた。

「僕、過去に優勝は1、2回ぐらいしかないんですよね…」と平林が言うように、高校時代は全国大会はおろか、福井県内にも田中悠登(現・青山学院大)という強力なライバルがおり、なかなか優勝に恵まれなかった。それが、田澤廉(駒澤大)、丹所健(東京国際大)といった学生トップランナーが不出場だったとはいえ、大学1年目にしてタイトルを手にしたのだ。

「ひとつ結果として形に残せたのは大きな成長です」

 平林にとっても、シーズンの締め括りにこの1年間の成長を実感できたレースになった。

news.yahoo.co.jp