〈第100回箱根駅伝〉で史上45校目の初出場校は生まれるか 虎視眈々と箱根路を狙う大学の現在地

 歓喜に沸く一方で、泣いた選手が何人いただろう。

 第99回箱根駅伝予選会で、悔し涙を流したチームのひとつが麗澤大学である。チーム初となるケニア人留学生を起用し、悲願である箱根駅伝初出場を目指したが、当落線上の10番以内に入れず(14位)、またも失意の底に沈んだ。

 前回は駿河台大学が初めて予選会を突破し、今回は立教大学が55年ぶりとなる本大会出場を決めるなど、勢力図の入れ替わりは激しい。過去、麗澤大は二度次点に泣いているだけに、先を越された感は否めないだろう。

 毎年のように予選会の注目校に挙げられながら、これまで突破を果たせなかった。惜しかったのは2019年の11位で、10位の中央大学とはわずか26秒の差しかなかった。この時初めて、結果報告の場で山川達也監督が言葉を詰まらせ、悔し涙を流したシーンをよく憶えている。

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