独自のシューズ開発を極めるミズノ。 新モデル登場でランはどう変わるか。

 さまざまなトピックスで今年も賑わった箱根駅伝。なかでも唯一“非厚底”で10区の区間記録を更新した創価大学の嶋津雄大と、彼が履いていたミズノのプロトタイプのシューズの衝撃は大きかった。

 近年はカーボンプレートを内蔵した厚底シューズを履いた選手が世界中で記録を更新。この流れを受けて、多くのメーカーがカーボンプレートやクッション性に優れたシューズを発表した。

 ミズノはその流れに一石を投じた。あのシューズにはどんなスペックが搭載されているのか。ランナーたちの好奇心を焦らすように沈黙すること7カ月。ついにヴェールを脱ぎ、発表されたのが新素材『ミズノエナジー』だ。

 第一弾として登場したのはエリートランナーやサブ3ランナーをターゲットにしたレースシューズと、素材特性を最大限に生かしたコンセプトモデルの2種類。どちらもエッジが立っていて、正直市民ランナーが日常的に使うには少しハードルが高い印象だった。だが9月、ついに多くのランナーの受け皿となるシューズが登場する。

 今回はミズノで根強い人気を誇る『WAVE RIDER』シリーズに注目。ミズノを代表するランニングシューズは新素材によって、どのように変わったのか。話を聞いた。

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