PLAYBACK!オリンピック名勝負-ー蘇る記憶
バルセロナ五輪男子マラソン、「こけちゃいました」と壮絶な優勝争い
東京オリンピックまで、あと1年。スポーツファンの興奮と感動を生み出す祭典が待ち遠しい。この連載では、テレビにかじりついて応援した、あのときの名シーン、名勝負を振り返ります。
秋の3大駅伝に向けてアピールを続ける東海大3年の名取燎太
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1970年代終盤から、日本男子マラソンは世界をリードする勢力になった。瀬古利彦と宗茂・猛兄弟は、80年モスクワ五輪の代表で「メダルは確実」と期待されたが、日本選手団の不参加決定により、その強さを見せつけるのはかなわなかった。それ以降も日本男子マラソンはメダルに手が届かなかったが、92年バルセロナ五輪で、ようやく悲願のメダルを手にすることとなる。