厚底シューズが変えた陸上界の常識と記録

 世界のマラソン界を「厚底シューズ」が席巻している。世界記録が男女とも塗り替えられ、2018年には設楽悠太(Honda)と大迫傑(ナイキ)が相次いで日本記録を更新した。彼らはみなナイキの厚底シューズ「ヴェイパーフライ」を履いていたという共通点がある。

 現在では世界歴代の上位記録の多くがヴェイパーフライを履いた選手によって出され、箱根駅伝でも8割以上の選手が使用し、10区間中7区間区間新記録が誕生するなど、その勢いはとどまるところを知らない。今やマラソンシューズと言えば「ナイキの厚底」という状況だ。東京マラソンでも多くのランナーが使用することが想定されるヴェイパーフライ。どういう点が優れ、今後どうなっていくのか。現在の『厚底シューズ事情』について解説する。

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