アメリカで武者修行を続ける大迫傑が、 日本の陸上長距離界にもたらす意義。

「スグル・オーサコー」、「オーサコー」

 大迫傑(日清食品グループ)が先頭争いに加わるたびに、場内に何度も名前が響きわたっていた。

 2月14日、米国ニューヨークで行なわれた室内陸上試合『ミルローズゲーム』5000mで大迫は13分28秒0で3位に食い込んだ。このタイムは室内における日本最高記録だったものの、自己ベスト13分20秒80には及ばず、スピードの出にくい200mトラックだったことを考慮してもやや物足りなさはあった。


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