大迫の東京マラソン途中棄権で半年後の東京五輪代表決定レースMGCはどうなる?

冷たい雨に降られた東京マラソンは、日本勢にとって“冷酷なレース”になった。すでにMGC(マラソン・グランド・チャンピオンシップ)の出場資格を持つ大迫傑(27、ナイキ・オレゴン・プロジェクト)、中村匠吾(26、富士通)、佐藤悠基(32、日清食品グループ)の3名はトップ集団でレースを進めるも、設定(1km2分57~58秒ペース)より少し速かったこともあり、20km過ぎに苦しくなる。
 トップ集団は中間点を1時間2分02で通過(第2集団は1時間3分27秒)。大迫と中村が集団から脱落すると、佐藤も遅れはじめる。昨年10月のシカゴで2時間5分50秒の日本記録をマークした大迫は、28.8kmで立ち止まり、29kmでリタイアした。
 佐藤だけは日本記録を狙えるタイム(1時間29分22秒)で30kmを通過したが、終盤に大きくペースダウンする。高速レースに体力を削られ、濡れたウエアとスタート時より下がった気温に熱を奪われた。脚が動かなくなり、37km手前で日本人トップから陥落する。

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