女子の名古屋ウィメンズを終えて、東京五輪代表の選考システム「MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)」を導入しての初年度を終えた。男子は2月の東京マラソンで2時間6分11秒の16年ぶりに日本記録を塗り替えた設楽悠太(ホンダ)ら13人が19年秋に行われる一発勝負の選考レース、GC出場権を獲得した。
名古屋ウィメンズへ前田、清田、小原ら会見 代表選考レース出場権懸け、11日に号砲
東京五輪代表選考レースである「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」出場権を懸けた名古屋ウィメンズマラソン(11日、ナゴヤドーム発着)の公式会見が9日、名古屋市内のホテルで行われ、有力選手が出席した。
前田彩里「戻ってこられた」11日名古屋ウィメンズ
11日に号砲が鳴る名古屋ウィメンズマラソンに出場する有力選手が9日、名古屋市内で会見した。
22歳・関根花観、初挑戦Vだ
東京五輪の選考大会「マラソングランドチャンピオンシップ(GC)」の選考会を兼ねる名古屋ウィメンズマラソン(11日・中日新聞社など主催)の選手村が7日、名古屋市内のホテルに開設された。リオデジャネイロ五輪1万メートル代表の関根花観(22)=日本郵政グループ=も入村し、前身の名古屋国際女子マラソン時代の2009年藤永佳子(資生堂)以来となる初マラソン初優勝へ意欲を見せた。
清田「自分に挑戦」
名古屋ウィメンズマラソン(11日、ナゴヤドーム発着)の招待選手が9日、名古屋市内で記者会見し、前回大会3位の清田真央(スズキ浜松AC)は「2時間22分30秒と優勝が目標」とレースへの意気込みを示した。東京五輪代表選考会のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)への出場権が懸かるが、清田は「自分に挑戦する中でMGC出場権が取れれば」と攻めの姿勢を強調した。
金メダルより高い! 東京マラソン2位の褒賞金1億円は有効か
東京マラソン(2月25日開催)で快挙を達成した設楽悠太(26=ホンダ)。
日本人トップの2位で完走。これまで16年間破られていなかった日本記録を塗り替え、2時間6分11秒の日本新記録を樹立した。記録と同時に話題になったのは、設楽が手にすることになった金額だ。2位の賞金は400万円だが、それとは別に1億円のご褒美がもらえる。日本実業団陸上競技連合が2015年から設けた制度により、日本記録を更新した選手には褒賞金1億円が支給されるのだ。
もちろん日本陸連マラソン強化戦略プロジェクトリーダーの瀬古利彦(61)も「常識では考えられない」と話す設楽独特の調整法が実ったともいえる。
その飄々とした性格は練習法にも表れ、通常のランナーはレース前に40キロ走などを取り入れ距離を踏むものだが、「僕は30キロ以上の距離走はやりません」と自らの考えを貫く。
“1億円男”設楽悠太の新マラソン道【二宮清純の「スポーツ一刀両断」】
「豪快に使います」 2月25日に行われた東京マラソンで16年ぶりに日本記録を更新した設楽悠太に日本実業団陸上競技連合から1億円のボーナスが贈られることが決まった。高岡寿成が2002年10月にマークした日本記録を5秒上回る2時間6分11秒を叩き出し、日本人トップの2位に入った。1億円の使い道について問われた設楽が発したのが冒頭のコメントだ。勝負師らしくて好感が持てた。
マラソン16年ぶり日本新の設楽、祝賀会でサイン攻め 都道府県駅伝2時間4分台狙う
2月25日の東京マラソンで日本記録を16年ぶりに更新する2時間6分11秒をマークした設楽悠太(寄居町出身、武蔵越生高―東洋大出、ホンダ)が4日、全国都道府県対抗男子駅伝の埼玉チームの優勝祝賀会に出席。東京マラソンや都道府県駅伝のこと、今後の意気込みなど思いを語った。
名古屋ウィメンズマラソン(3月11日)の招待選手と、そのマラソン全成績をこちらに掲載した。一番の注目点は復帰戦の選手が多いことだが、そのなかでも前田彩里(ダイハツ)と小原怜(天満屋)の2人に注目したい。