“自由”になったランナー・大迫傑は「固定観念を壊す」挑戦に!国内マラソン復帰戦・東京マラソンで日本新記録を生むか?
フリカ・ケニア共和国にいた。 赤い地面がむき出しの大地で、来たるビッグレース『東京マラソン2023』に向けたトレーニングを積んでいた。
「世界のトップレベルを目指していく選手として、背中を見せて引っ張っていくようなことができれば、僕自身もそうですけど、日本陸上界が強くなっていくんじゃないかなと思います」
大学時代から駅伝で多くの記録を打ち立て、長距離ランナーとして名が知られる存在となった大迫は、社会人になるとマラソンで日本記録を2度更新し、報奨金として計2億円を獲得。トップ選手として日本陸上界を牽引し続けた。
そして、現役ラストレースとして臨んだ2021年の東京オリンピックでは、日本人として2大会ぶりに6位入賞を果たし、30歳での現役引退に花を添えた。
しかしわずか半年後の昨年2月、大迫はなんと現役復帰を電撃表明。なぜ男は、再び走ることを選んだのか。
3月5日(日)に東京マラソンを走る大迫のマラソンランナーとしての第2章と、男女ダブル日本新記録が期待される今大会の注目点を紹介する。