「僕自身が満足していても、周りはそうとは限らない」 三浦龍司が見据える箱根駅伝とその先にある野望

 今や“世界の三浦”と言っても過言ではない。

 トラックでは3000m障害を主戦場とする順天堂大学3年の三浦龍司は、同種目の日本記録保持者であり、2021年の東京2020オリンピックでは7位入賞の快挙を成し遂げた。今季は世界選手権オレゴン大会に出場。さらに、世界最高峰といわれる陸上競技のリーグ戦、ダイヤモンドリーグにも参戦し、ローザンヌ大会で4位入賞を果たした。そして、日本の中長距離種目で初めてファイナルに進出すると、その舞台でも4位入賞と存在感を示した。

 大学に入学した当初は「世界で戦うビジョンは見えていなかった」と話す三浦は、ここまで、自身が想像していた以上の大きな成長曲線を描いてきている。

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