初代山の神物語

パリ五輪を目指す、元・箱根駅伝の選手たち~HAKONE to PARIS~第8回・今井正人順天堂大トヨタ自動車九州

初代・山の神の苦悩「そう呼ばれて、それを超えられていない悔しさはある」。箱根駅伝5区で3年連続区間賞・今井正人が振り返る順天堂大時代

 昨年の大阪マラソンびわ湖毎日マラソン統合大会で6位となり、MGC(マラソングランドチャンピオンシップ・2023年秋開催)の出場権を獲得。"ベテラン健在"を示した今井正人(38歳)にとって、五輪への挑戦はパリが最後になるという。前回のMGCは25位に終わったが、来年のMGCには17年間の実業団での経験をベースにどのように立ち向かおうとしているのだろうか。

 今井は、福島の原町高校から順天堂大学(以下、順大)に進学するが、そこには明確な理由があった。

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初代・山の神「もうマラソンはダメだな」からの復活劇。なぜ今井正人は引退覚悟のレースで結果を出せたのか

「山の神」の称号を得て、順天堂大学(以下、順大)を卒業した今井正人は、2007年トヨタ自動車九州に入社した。福島出身で、順大は関東の大学だ。なぜ、九州のチームに入社を決めたのだろうか、 「森下(広一)監督の存在が大きかったですね。別府大分毎日マラソンで中山(竹通)さんと争った走りや92年のバルセロナ五輪でゴールして倒れ込むシーンがすごく印象に残っていたし、銀メダルも獲った。僕はマラソンで、そして五輪で勝負したいという思いで高校の時に陸上を始めたので、メダルを獲った人の考え方や取り組みにすごく興味があったんです。それにサムエル・ワンジルや同期の三津谷(祐)もいて、チームに勢いがありましたし、彼らに勝てば日本一になれるんじゃないかと思ったのも大きかったです」

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