箱根関連記事

箱根で打倒・青学大へ。東海大は弱点「ロング区間」をどう克服するか

 東海大は4区、西田壮志(たけし/2年)がトップを維持し、5区の鬼塚翔太(3年)につないだ。

 ここまでは両角速(もろずみ・はやし)監督の狙い通りに進んでいた。

 1区の西川雄一朗(3年)がトップ集団に付き、2区の關颯人(せき・はやと/3年)、3区の館澤亨次(たてざわ・りょうじ/3年)で相手を突き離す。青学大の4区は今年1月の箱根駅伝7区で区間新を出した林奎介(4年)だか、ここは西田が抜かれず我慢した。そして、5区の鬼塚がタイム差をさらに広げる。ロング区間の7区、8区につなげるまで、できれば1分以上の差をつける。ラスト2区間青学大はエースの森田歩希(ほまれ/4年)と梶谷瑠哉(りゅうや/4年)という力のある選手が控えており、東海大が勝つには、そのプランしかなかった。

sportiva.shueisha.co.jp

 

 

 

 

決着のポイントは山下りの神?隠れた勝負所は「6区」だ。

「山を制する者は箱根駅伝を制す――」

 そんな格言が語られるようになったのは、いつの頃からだっただろうか。

“山”とは箱根駅伝における特殊区間の5区と6区のことを指す。平地での速さだけでは対応することができない異質の区間として、各大学ともに重要視し、1年かけてスペシャリストの育成に励むチームも少なくない。

 特に5区の山上りで快走を見せた選手は、「山の神」という二つ名とともに、一夜にして全国レベルのスターになる。駅伝ファンならずとも今井正人(順大卒/現トヨタ自動車九州)、柏原竜二東洋大卒)、神野大地(青学大卒)といった名前は耳にしたことがあるだろう。だからこそ、最近は箱根の“山”といえば5区を指すことが多くなっていた。

 だが、実は近年の箱根路を振り返ってみると、面白い傾向が見えてくる。

 ポイントはズバリ「6区の重要性」だ。

 

 

 

出雲&全日本から読む箱根駅伝。「一強」青学大を脅かすのはどこだ。

2019年の第95回箱根駅伝に向けて、勢力図がハッキリと見えてきた。

 現状では、出雲駅伝全日本大学駅伝で優勝した青学大が突出した強さを見せている。「一強」と呼んでいいのかもしれない。箱根駅伝5連覇、そして一昨年度に続いての学生駅伝三冠も手の届くところにある。

 今季の青学大の強さは、どこにあるのか。

number.bunshun.jp