20年前“10区逆転”を許した駒大OBは創価大・小野寺をどう見た? 「つらいのが当たり前、でも…」

 今年の箱根駅伝は、最終盤に劇的な展開が待ち受けていた。

 4区5.6kmから143km超に渡って先頭をひた走ってきた創価大が、残りわずか2.1kmでついにトップを明け渡したのだ。最終区での首位交代は、97回の箱根駅伝の歴史で9例目だった。

『最終10区での最後の首位交代は20年前。順天堂大学駒澤大学を抜いて優勝したのが最後……』

 テレビでは、そんな実況で逆転劇が伝えられた。

「“俺だ”って思いましたね。(母校・駒大が)逆転したことよりも、“また言われちゃったな”という思いのほうが強かったです(笑)」

 20年前に駒大のアンカーを務めた高橋桂逸さんは、今年の箱根駅伝を家族と見ていた。20年前の逆転劇の当事者が高橋さんだったことを家族はもちろん知っており、そんなアナウンサーの実況に思わず苦笑していたという。

 

number.bunshun.jp