【西論】東京五輪で勝てるのか…市民マラソンブームを憂う 「エリートマラソン」隆盛なくしてメダル無し

 2007年にスタートした東京マラソンの成功以降、大規模な市民マラソンが各地で人気を集めている。関西でも、11年の大阪マラソン開催以降、同年の神戸マラソン、12年の京都マラソンと3大都市すべてが毎年、市民マラソンを開催している。競技者の裾野は爆発的に広がった。一方でこうした市民マラソンの隆盛は、“エリートマラソン”と呼ばれるアスリートによる競技大会にまでつながっていない。これはかつて「お家芸」とまでいわれた日本のマラソンにとって、決して好ましい状況ではないはずだ。


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