パリ五輪を目指す、元・箱根駅伝の選手たち~HAKONE to PARIS~第15回・岡本直己(明治大―中国電力)

箱根駅伝14年ぶりの出場に貢献した明治大学OB・岡本直己 当初のチームはバラバラ「引退したいので予選会で落ちてほしいと言う先輩もいた」

 昨年の大阪マラソンびわ湖毎日マラソン統合大会は、"胸熱"のレースだった。岡本直己は、40キロ地点ではトップを走る星岳(コニカミノルタ)、今井正人トヨタ自動車九州)らの後塵を拝していたが、残り2.195キロでラストスパートをかけて今井をかわし、5位入賞を果たした。37歳の同期対決はその記録もさることながら、マラソンファンの心を打ち、名勝負と言われた。そこで勝ち得たMGCマラソングランドチャンピオンシップ・10月15日開催)の出場権は、岡本にとって、五輪をかけて走るレースとしては最後になる。その日、岡本はどんな思いでスタートラインに立つのだろうか──。

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「厚底シューズと練習メニューを変更したことが大きい」 マラソン引退を覚悟していたレースで優勝した岡本直己は、40歳でのパリ五輪を目指す

 明治大学を卒業し、岡本直己が新たな挑戦の場として選択したのが、中国電力だった。箱根駅伝を3回走り、関東周辺の企業からも打診があったが、なぜ中国電力だったのだろうか。

「ひとつは、地元(鳥取県)がある中国地方に戻りたかったのが大きいです。今もつき合いのある友人が多いですからね。それに人が多い所が苦手なのと、お酒が好きなのですぐに飲みに出てしまう可能性があったので、自制の意味も込めて地元に戻りました。もうひとつは、マラソンで五輪を目指していたので、(中国電力の)チームには油谷(繁)さん、尾方(剛)さんを始め、五輪や世界で活躍されている先輩がいた。先輩方からいろいろ学びたいと思ったからです」

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