今年で98回目を迎える箱根駅伝だが、今も語り継がれる“伝説”の主人公になりながら、箱根での快走が競技人生のピークとなり、卒業後は活躍できなかった選手も少なくない。
早大時代に2区で初めて1時間6分台を記録するなど、3度の区間賞を獲得した“スーパーエース”渡辺康幸、東洋大時代に5区で4年連続区間賞、3度の区間新に輝いた“新・山の神”柏原竜二も、実業団では故障に悩まされ、“箱根経験者は大成しない”の声も聞かれた。
そんななかで、昨年の東京五輪では、早大3、4年時に1区で連続区間賞の大迫傑がマラソンで6位入賞をはたし、現役最後のレースで有終の美を飾った。さらには、順天堂大2年の三浦龍司が3000メートル障害7位入賞と、箱根の新旧のヒーローが国際舞台でめざましい結果を出した。
大迫、三浦同様、箱根駅伝でエースとして活躍し、なおかつ、在学中、卒業後も世界へ大きく飛躍した選手たちを振り返ってみよう。