数多くの名ランナーを輩出した伝統ある大会が、またひとつ終わりを迎えようとしている。
男子のエリートレースである、びわ湖毎日マラソンが、今年2月28日の第76回大会を最後に終了したばかりだったが、続いて福岡国際マラソンも今年12月5日の第75回大会で幕を閉じることが決まっている。
スポーツによる戦後の復興の礎となり、スポーツ振興に貢献してきた2つのマラソン大会が、皮肉なことに、東京オリンピックが開催された年に、立て続けに姿を消すことになろうとは…。スポーツを取り巻く状況が大きく変わろうとしている潮目なのかもしれない。