木漏れ日の下、楽しげにジョギングする市民ランナーたち。その中心にロサンゼルス、ソウル両五輪男子マラソン代表でDeNAランニングクラブの瀬古利彦総監督の笑顔があった。東京都渋谷区の代々木公園で、昨年5月下旬に初めて開催された愛好者向けランニング教室のワンシーンだ。
DeNAが目指すのは、ランニングクラブを活用した新規ビジネスを展開することで本業に影響されにくいクラブ運営を実現することだ。柱の一つが、ランニング教室で、来年以降には定員を増やしてスクール事業へと拡充する。市民ランナーは国内に1000万人余もいるとされ、こうした層に企業を認知してもらうとともに、事業自体も初年度からの黒字化を目指す。