沈む日本経済とダブる女子マラソン…大阪にラストチャンス

 4年に一度の五輪年初頭を飾るビッグレース、大阪国際女子マラソンは1月31日(日曜)に号砲が鳴る。

 ◆第一歩はここから

 実は、この大会の五輪選手選考会ほど記憶に残るドラマが演じられてきたレースは、ほかにないと思っている。

 初めて女子マラソンが五輪に採用された1984(昭和59)年ロサンゼルス大会の選考会では、天才少女、増田明美がドイツの強豪カトリン・ドーレに立ち向かい、2位に入って五輪キップをもぎとった。

 次の88年ソウル大会のセレクションでは宮原美佐子ら3人すべてが大阪から。トラックの女王、松野明美がデビュー戦に選んだ92年バルセロナ大会の選考レースでは、小鴨由水が日本記録で優勝。松野が「わたしを(五輪に)選んで」と記者会見で訴えたことで、大きな話題を集めた。

産経ニュース記事