箱根駅伝とマラソンを隔てるもの

箱根駅伝で活躍した選手は、その後マラソンで活躍できない――。
そんな流れを打破しそうな動きが、若きランナーの間で生まれている。
その中心を担うであろう26歳が語る、新しいマラソンへのアプローチとは。

「いい初マラソンだったと思います」

 2時間16分31秒。佐藤悠基東京マラソンの記録だ。東海大時代には箱根駅伝で3度の区間新記録を樹立した学生長距離界のスター。ロンドン五輪にも出場し、日本マラソン界の将来を担う存在とまで言われる男の記録としては物足りないが、本人は自分なりの手応えを得ているようだ。

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