マラソン大会でも、大都市VS地方都市の構図? 「全国ご当地マラソン協議会」設立

 「世界中の女性の首を真珠で飾ってみせます」――世界初の真珠養殖に成功した真珠王・御木本幸吉翁が明治38年(1905年)、明治天皇に語った言葉だ。銀座・中央通りに本店を構える宝飾店ミキモトの創設者である翁の、ふるさと三重県鳥羽市志摩市が先日、ふるさと納税の返礼品から人気の真珠製品を外すと発表した。

 ふるさと納税を所管する総務省から、真珠製品は「資産性の高い宝飾品」だとして、返礼品の取り扱いをやめるよう指導されていた。両市長の「苦渋の決断」(鳥羽市長)、「残念だ」(志摩市長)とのコメントに口惜しさがにじむ。

 首都圏対地方の“対決”の構図は、納税だけに限らない。近年はマラソン大会でもみられるという。東京や大阪などの大都市で開催する大規模なマラソン大会に参加者が集中し、各地方で開かれてきた比較的小規模のいわゆるご当地マラソン大会の集客が年々難しくなっている現実があるようだ。

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