コラム「9秒台が期待される桐生祥秀 国内初戦の敗北をどう見るべきか?」text 寺田辰朗

■テキサスの9秒87(追い風参考記録)で高まった期待

桐生祥秀東洋大)の織田記念は、言い古された言葉ではあるが、心技体が整わないとスポーツでは成功しないことを示していた。今の桐生でいえば日本人初、黄色人種でも初となる100 m9秒台が、である。

初日(4月18日)の200 mは3位で20秒80(追い風1.5m)。昨年1試合だけの出場だった種目であり、レース勘が鈍っていた可能性もあった。だが、2日目の100mも2位タイで、記録は10秒40(向かい風0.2m)にとどまった。

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