最後の10区、鉄紺の襷を掛けたアンカーの高見諒(2年)が、快調な走りで品川駅手前の新八ッ山橋に差し掛かったとき、佐藤の携帯電話が鳴った。
「残り8キロを切った辺りで、相手はキャプテンの大西一輝(4年)でした。彼らも勝てると思ったんでしょうね。『胴上げしたい』という内容でした。私は『それは止めなさい。喜びを表現することは構わないから、もう一度、4年生で話し合って決めて欲しい』と伝えました」
最後の10区、鉄紺の襷を掛けたアンカーの高見諒(2年)が、快調な走りで品川駅手前の新八ッ山橋に差し掛かったとき、佐藤の携帯電話が鳴った。
「残り8キロを切った辺りで、相手はキャプテンの大西一輝(4年)でした。彼らも勝てると思ったんでしょうね。『胴上げしたい』という内容でした。私は『それは止めなさい。喜びを表現することは構わないから、もう一度、4年生で話し合って決めて欲しい』と伝えました」