東洋大陸上コーチ・土江寛裕(4)決勝のスタートで出遅れ

 〈1999年からは日本オリンピック委員会(JOC)の研修で豪州に渡った。地元開催のシドニー五輪に向けた現地の取り組みを見聞するのが目的だった〉

 豪州では10秒03の記録を持つ若手選手と一緒に練習していました。「技術的なことは日本の方が考えているな」とか、いろいろ知る良いきっかけになったし、五輪を控えた練習を間近で見て、今後、役に立つかなと思った。でも、孤独でしたよね。日本人が周りにいないので。TOEIC280点で行きましたから。家を借りるのとか、電話をつなぐのとか大変でした。


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