駒大「大学駅伝3冠」の舞台裏、選手の意識を変えた“大八木監督の行動”

 かつて「平成の常勝軍団」と呼ばれた駒澤大学陸上競技部箱根駅伝で勝てなかった期間を乗り越え、2023年の同大会で2年ぶりに優勝。さらに“大学3大駅伝3冠”の偉業を達成しました。駒澤大学陸上競技部はどのようにして再び強くなれたのか。大八木弘明監督の新刊『必ずできる、もっとできる。』から抜粋し、紹介します。

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 今でも箱根駅伝の前になるとメンバーの選手たちから、「監督、自分のペースが落ちたら“男だろ”って檄を飛ばしてください」といったリクエストがある。その言葉で力が湧くのであれば、仕方がない。私はそれを希望する選手にだけ、「男だろ!」を言うようにしている。テレビ中継を見ていただいている方はわかると思うが、これを言うとたいていの選手は「わかりました!」とばかりに手を上げて応える。

 もう定番の掛け合いとなっている感じで、この言葉自体にあまり意味はないような気がする。相手を選んで声をかけているということと、選手との信頼関係のうえに成り立っているものだということをここに記しておきたい。