ASICSの「METASPEED Sky」って本当にいいの? 早稲田&帝京の監督と選手が語る「選択肢」の重要さ。

 2017年に厚底シューズが登場して以降、陸上長距離界や駅伝界において一気に普及が進んだ。それに伴って、全体的に長距離種目のパフォーマンスも向上した印象がある。

「厚底を履いた時に、これまでにできなかったような“大きな動き”を獲得できるようになりました。もう1つ、記録に対する心理的な壁をとっぱらってくれたということもあるのかなと思っています。前半から突っ込んで積極的なレースをできるようになり、それが結果にもつながっているのかな」

 こう分析するのは早稲田大学の相楽豊駅伝監督だ。学生長距離界の最前線に身を置く指導者からみても、シューズの進化が“高速化”に寄与した部分は大きいのだろう。

 帝京大学の中野孝行監督は“最初に足を入れるシューズ”の大切さを説く。

「いろんなシューズがあるなか、最初に履くシューズというものに一番良い印象を持つ人は多いと思います。私自身もそうでした。ファーストシューズのファーストタッチ、最初に履いた感覚ってものすごく大切だと思っています」

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