実業団若手選手の「移籍」が急増しているのはなぜか? 独禁法違反の恐れを指摘されて水面下では…

 4月、各実業団チームには箱根駅伝出身者など多くの新卒選手が入社し、トラックシーズンに突入する。どんな選手がどこに加入したのか、どんな選手が新たに見出されたのか、期待が膨らむ。

 ただ今年はそれ以上に、個人的に「移籍組の動向」が気になっている。というのも、昨年から今年の3月にかけて、実業団の選手とりわけ名前のある選手の移籍が目立ったからだ。

 村山紘太が旭化成からGMOインターネットグループへ、窪田忍がトヨタから九電工へ、川端千都がコニカミノルタからSGHに移籍をした。また、日清食品グループは3月末での陸上部活動休止を発表し、昨年の段階で佐藤悠基がSGHに移籍、最後の部員だった村澤明伸もSGHへ移籍した。DeNA横浜も今年3月にチームを廃部にし、館澤亨次の個人支援のみになり、同チームに所属していた鬼塚翔太らはNTT西日本へ移籍した。