【瀬古利彦リーダーの目】「私はダメだと思っている」世界を目指す箱根ランナーがあるべき姿とは?

 駒澤大が最終10区で3分19秒差をひっくり返す劇的勝利で幕を閉じた、箱根駅伝。感動的な結末に隠れているが、下馬評が高かった各大学のエースらが不発に終わった大会でもあった。

 その背景のひとつが、コロナ禍によるスケジュールだ。当初6月に予定されていたオリンピック選考会の『日本選手権』が、箱根駅伝を1か月前に控えた12月4日に実施された。同大会には出場資格を持つ各大学のエースらが参戦し、好走を見せた。

 ところが日本選手権に出場したランナーらは、箱根ではいまひとつ振るわなかった。駒澤大の田澤廉は2区を任されるも区間7位(1時間7分27秒)。同じく2区を走った日本体育大の池田耀平は区間3位(1時間7分14秒)だったが、早稲田大の太田直希は区間13位(1時間8分17秒)。3区を任された中谷雄飛は区間6位(1時間3分29秒)、中央大の吉居大和は区間15位(1時間5分2秒)に泣いたのだ。

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