東洋大は、過去に箱根駅伝で優勝4回を含む11大会連続3位以内という安定感を誇りながらも、前回はシード権獲得ギリギリの10位という結果だった。そんな苦い経験を経て、今大会は総合3位と盛り返した。
その結果をもたらすまでには、酒井俊幸監督の挑戦があった。昨年11月に行なわれた全日本大学駅伝での6位という結果を受けて、箱根駅伝では流れを作るために重要とされる往路の1区、2区、3区には、1、2年生の起用を決めた。
狙いとしては、「来年以降を見据え、経験値に頼らない駅伝をしてみたい」というものだった。