陸上記者が語る「厚底シューズ」 不明瞭な「違反」のライン

 結局、厚底シューズは何が問題だったのか? 陸上長距離で好記録の一因として話題になり、規制の有無が議論された米スポーツ用品大手ナイキの厚底シューズについて、ワールドアスレチックス(世界陸連)は1月31日、条件付きで使用を容認した。底の厚さは4センチ以下、靴底に埋め込む弾力性のあるプレートは1枚までなどの新ルールを設け、市販済みのシューズは「問題なし」としたが、私は問題の本質に踏み込まなかった世界陸連の姿勢に疑問を感じた。

mainichi.jp