サニブラウンの隣にいた「あの人」。記録を支える兄貴的存在への信頼。
「コーチに感謝しています」
レースを終えたサニブラウン・アブデルハキームはそう語った。
10秒02。
大会記録を0秒03上回る好記録。9秒台は出なかったけれど、2年ぶりの日本選手権タイトル、そしてドーハ世界陸上の切符を手にいれた。
メディア対応、表彰式を終え、今回の遠征に帯同したアントワン・ライト氏と対面。笑顔で喜びを分かち合った。
「あれ、いつもインタビューに出てくるコーチとは違うような……」
今大会、サニブラウンが同行しているコーチを見て、そう思った人もいるのではないだろうか。
強さはDNAだけじゃない サニブラウンを変えた“脱・昭和指導”
圧勝した100メートル決勝の時とは違い、強い雨が降る中で行われた今大会最終種目の男子200メートル決勝。サニブラウン・ハキーム(20)が20秒35(向かい風1.3メートル)で優勝し、40年ぶりとなる2度目の短距離2冠を達成した。
最後は苦しそうに歯を食いしばりながらゴールしたスプリンターは「疲労があった中でよく走り切った。世界選手権(9月・ドーハ)まで2カ月以上あるので米国に戻ってしっかり練習してもっと速くなる」とキッパリと語った。
サニブラウン猛虎魂点火!“虎柄”ユニに「虎のように速く」
日本陸上連盟は1日、福岡市内で9月に開幕する世界選手権(ドーハ)のトラック&フィールド代表選手発表会見を行った。前日まで行われた日本選手権で内定した10人を選出。男子100、200メートルで2年ぶりの2冠を達成したサニブラウン・ハキーム(20)=米フロリダ大=は、100メートルでは日本初のファイナリスト&メダル獲得に照準を定めた。残る選手たちは参加標準記録の有効期間である9月6日までの世界ランキングなどにより選考される。
サニブラウン、将来の夢はエージェント!「陸上で日米、日欧の懸け橋になれたら」
陸上の日本選手権で男子100メートルと200メートルの2冠を達成したサニブラウン・ハキーム(20=フロリダ大)が、世界選手権(9~10月、ドーハ)で偉業に挑む。1日、同選手権2種目の日本代表に正式に選出された。
世界選手権リレー代表候補に桐生ら11人選出 気胸の山県の名も
日本陸連は1日、福岡市内で世界選手権(9月28日開幕、ドーハ)の日本代表選手発表会見を行い、男子6人、女子4人を正式に選出した。
リレーの代表候補も発表され、男子400メートルはサニブラウンのほか桐生祥秀(日本生命)や小池祐貴(住友電工)、気胸で日本選手権を欠場した山県亮太(セイコー)ら11人が名を連ねた。
サニブラウン第2走者なら各走にスペシャリスト配置できる…担当記者が占う
日本陸連は1日、9月27日開幕のドーハ世界陸上トラック&フィールド種目の代表内定10選手と、リレー種目の候補26選手を福岡市内で発表した。日本選手権(6月27~30日)で2年ぶり2度目の2冠を達成したサニブラウン・ハキーム(20)=米フロリダ大=は、バスケットボールのNBAドラフトでウィザーズから日本人初の1巡目指名された八村塁(21)=米ゴンザガ大=の活躍に発奮。同じ海を渡ったアスリートとして、八村に負けない活躍を誓った。