「最初に(レースを)見た時は、やっぱりきつかったです」
神野大地(セルソース)はMGC(マラソン・グランド・チャンピオンシップ)のレースを初めて見直した時、そう思ったという。
9月15日、東京五輪のマラソン男子の代表枠を決めるMGCに神野は出走した。30名いるライバルのなかから、その椅子を獲得できるのは2名のみ。季節外れの暑さのなか、レースはスタートからまさかの展開が続き、ラストでは激烈な優勝争いが繰り広げられた。白熱したレースはかつてないほどの注目を浴び、テレビでは16.4%の高視聴率を生んだ。
そのMGCから神野は、何を得たのだろうか。