阪口竜平が日本選手権初V。 まったく歯が立たず→1年で好敵手に勝利

レースが動いたのはラスト3周になってからだった。

東海大の未完の大器が本格化。駅伝シーズンに向けてさらに競争激化!

 それまで2番手にいた塩尻和也富士通)が上がってきて、トップを走っていた阪口竜平東海大4年)をサッと抜いた。その塩尻の背後に阪口がピタリとついて離れない。ふたりはさらに加速し、熾烈な優勝争いとなった。

 今年5月、関東インカレの3000mSC(障害)で優勝した時、阪口はこう言った。

「学生のうちに塩尻さんに勝ちたいんです。日本選手権まで1カ月。きっちり仕上げて勝負したいと思います」

 最終学年で関東インカレを制し、調子は上々だった。日本選手権は、学生として塩尻に挑戦できる最後のレースになるかもしれない。塩尻に勝つ最後のチャンス――阪口はそう自分にプレッシャーをかけた。

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