全米大学選手権で3種目で大活躍し、表彰式後に大勢の日本のメディアに囲まれ、取材を受けるサニブラウン。矢継ぎ早に質問が飛ぶ中、チームの先輩でハンマー投げのAJ・マクファーランドが、「おじゃましまーす」と言いながら、サニブラウンの肩に手をかけ、取材に飛び入り参加した。
「先輩、どうぞどうぞ」と後輩も応じる。
サニブラウン選手はこの1年でどんな成長を遂げたと思うか、という記者からの質問に、先輩は待ってましたとばかりに笑顔で答えた。
「どんな選手でもチームや学校になじむのに時間がかかる。2日でなじむヤツもいれば、2週間、2カ月かかるヤツもいる。ハキームは皆よりちょっと時間はかかったけど、チームの一員として努力して、結果を出した。よく頑張った。すごく誇らしい」
先輩からのほめ言葉にサニブラウンもつい頬が緩む。