男子マラソンの川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)が9月15日に行われる東京五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」には出場せずに、10月にドーハで開かれる世界陸上で戦う道を選んだ。
56年ぶりに母国で開催される五輪への出場を目指すのが、普通の考え方かもしれない。でも、毎週のようにレースに挑み、日本マラソン界の「常識」をことごとく打ち破ってきた川内には、五輪出場を狙うのは常識ではなかったようだ。
MGCを走らないことについて、川内はこう語っている。
もちろん、MGCに出なくても五輪を狙う方法はある。五輪代表枠の最後の一つを争うMGCファイナルチャレンジ(福岡国際、東京、びわ湖)で2時間5分49秒という設定記録を上回ればいい(厳密には突破者の中で最速のタイムを出した選手が選ばれる)。