才媛ランナー鈴木亜由子の選択。東京五輪「マラソンのエース」はあるか

 世界陸上ロンドン大会で1万mと5000mに出場した鈴木亜由子日本郵政)は、世界と戦う難しさを目の当たりにした。1万mでは、優勝したアルマズ・アヤナ(エチオピア)の3600mからの急激なペース変化に対応できず、後半には5000m中盤で、一度離れた入賞ラインを狙う集団に追いつくために足を使ってしまったことも響き、最後のスパート合戦で競り負けて31分27秒30の10位に終わった。入賞を目標に挑んだ5000mでも、予選の中盤で先頭に出る積極性を見せながらも、3000m過ぎからのアフリカ勢の仕掛けについていけず、前回の世界陸上北京大会に続く、決勝進出は果たせなかった。

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