女子マラソンの新星・松田瑞生。動物的なオーラと底抜けの明るさ。

 シックスパックに割れた腹筋は、短距離選手も顔負けだ。持ち前の筋力を活かし、弾むようにパワフルに走る。

 圧巻だったのは、昨年の日本選手権の1万m。最後の直線で解き放たれたように加速すると、リオ五輪代表の鈴木亜由子を一気に抜き去り、初優勝を遂げた。獲物をとらえたら逃さない。まるで野生のチーターのような走りだった。

 

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