マラソンは2回目の方が難しい。新星・松田瑞生の次のレースに期待

 大阪国際女子マラソンで22歳の松田瑞生ダイハツ)が見事な走りで優勝した。初マラソン日本歴代3位となる2時間22分44秒のタイムも立派だが、圧巻だったのは力感あふれるその走りだ。凍てつく寒さもきつい上り坂も何のその、風を切ってぐいぐい進むパワフルな走りは、今までの日本の女子選手にはなかったものだろう。小さい頃に取り組んだ柔道やバスケットボールのおかげで自然に下半身が鍛えられ、陸上を始めてからは1日1000回もの腹筋で鋼のような肉体を作り上げた。全身バネのようなアフリカ勢に比べ、日本の女子選手は体の線が細い華奢(きゃしゃ)な選手が多かっただけに、周囲が「東京の星」出現と持ち上げるのも無理はない。

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