伝説のランナーが”あの時”を振り返る

94回目を迎える箱根駅伝。100年近い大会の歴史の中でも多くの人々の記憶に残り、後世に語り継がれる激走を見せた選手たちがいる。
伝説のランナーたちが〝あの時〟を振り返り、時代を超えて語り合った。

 

箱根駅伝の2区とはどのような舞台だったのか

 箱根駅伝のエース区間を指す言葉として「花の2区」が多くのファンに浸透している。現行のコースとなったのは1983年の第59回大会からで、歴代のエースたちが名勝負を演じてきた。その中でもひときわ強烈な輝きを放ったのが、早稲田大学渡辺康幸(現・住友電工陸上競技部監督)と順天堂大学・三代直樹(現・富士通陸上競技部長距離コーチ)だ。

 

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渡辺の区間記録を更新 ポイントの「残り3km」を爆走

 順天堂大学・三代直樹も箱根駅伝に4年連続で出場した。1年時は1区で区間3位、2年時から3年連続で2区を担っている。2区に初挑戦した1997年は往路に強い向かい風が吹き荒れたこともあり、想像以上の〝苦しみ〟を味わった。

 

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