桐生「９秒９８」、こうして決まった 速報値修正の背景
陸上男子１００メートルで今月９日、日本選手初の９秒台となる９秒９８をマークした桐生祥秀（２１）＝東洋大＝がフィニッシュラインを駆け抜けた瞬間、計時された速報値は当初、「９秒９９」だった。「１０秒００にならんといて」。桐生本人も祈ったという記録は結果的に０秒０１繰り上がり、「９秒９８」で確定した。速報値が１００分の１秒繰り上がったのはなぜ？
桐生選手に県民スポーツ大賞「最高栄誉賞」
滋賀県は、陸上100メートルで、日本人初の9秒台を出した彦根市出身・桐生祥秀選手に県民スポーツ大賞「最高栄誉賞」を贈ると発表しました。
桐生の９秒台突入 日本短距離陣に刺激
桐生の９秒台突入は、リオデジャネイロ五輪で４００メートルリレー銀メダルに輝いた短距離陣にとっても強烈な刺激になる。
日本陸連の苅部俊二五輪強化コーチは「これまで日本は『足が遅いが、バトンの上手さで上位に来ている』と見られていたが、銀メダル以上を狙うには、もう走力を上げてもらうしかない。『自分も』と桐生に続く選手が出てくると思う」と、さらなる躍進を期待した。
“リミッター”外した信頼感 後藤トレーナーの献身助勢
昨夏、リオデジャネイロ五輪男子１００メートル予選で敗退した直後、桐生祥秀は選手村近くでトレーナーの後藤勤と向かい合っていた。
「やっぱりトレーニングもやんないと駄目っすかね…」
五輪シーズン、単調なウエートトレーニングを好まない桐生は、コーチの土江寛裕に走り込み中心のメニューを直訴し、そして敗れた。
