冷戦の最中に始まった「世界陸上」勢力地図も様変わりし隔世の感

 世界陸上が今月前半にロンドンで開催されたが、偶然にも1983年の第1回ヘルシンキ大会のテレビ放送を撮ったビデオを持っている。34年を隔てた両大会を見比べると、記録をはじめ今更ながら隔世の感がする。東西冷戦真っただ中に開かれたヘルシンキ大会は、ソ連東ドイツの選手が各種目で強さを発揮。トラック競技は今ほどアフリカ勢が席巻していたわけでなく、ロンドンでモハメド・ファラー(アフリカ系イギリス人)が3連覇を決め、上位をアフリカ勢が占めた男子1万メートルは、1位がイタリア、2、3位は東ドイツの選手だった。

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