強者の思考(大迫傑)

 今年4月、伝統のボストン・マラソンで初マラソン3位の快挙を果たした大迫傑(おおさこ・すぐる)。その挑戦を通して、強者の思考を探る。


「今の自分にとって、東京オリンピックが1つの明確なゴール。でも、正直に言うと、東京オリンピックでマラソンを走るかどうかはまだ分かりません。ただ、長距離をやっている以上はマラソンに挑戦したい。非常にメジャーな種目ですし、そこで結果を出したい」

 今年2月のインタビューで、日本長距離界のエース・大迫傑(ナイキ・オレゴン・プロジェクト)は、こんな言葉を口にしていた。  その約2週間後のことだった。 “大迫、ボストンマラソン走るってよ”  自身のSNSで、大迫は突然初マラソン挑戦を表明したのだ(@ksugurusako)。それも、舞台に選んだのは、ワールドマラソンメジャーズの1つに数えられ、120年超の歴史を誇るボストンマラソンだった。

 

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