今期100m 9秒台を目指す陸上男子100メートルトリオ

 陸上男子の日本勢にとって壁だった100メートルの9秒台突入が現実味を増している。昨年のリオデジャネイロ五輪の陸上男子400メートルリレーで銀メダルを獲得したケンブリッジ飛鳥(ナイキ)、桐生祥秀東洋大)、山県亮太セイコーホールディングス)の3人は勢いもあり、日本陸上競技連盟の苅部俊二・五輪強化コーチは「いつ、どこで、誰が出すか、という状況」と話す。シーズン本格化を前に、9秒台に挑むトリオの表情を追った。

 

上 プロ転向、ボルトと勝負 ケンブリッジ飛鳥(23)=ナイキ

 400メートルリレーのアンカーとして、あこがれのウサイン・ボルト(ジャマイカ)と競り合った場面は、リオ五輪のハイライトの一つになった。しかし、満足感はない。より厳しい環境に身を置くため、昨年12月、入社1年目のドームを退社し、プロ転向を宣言した。

ニュースサイトで読む: https://mainichi.jp/articles/20170411/ddm/035/050/189000c#csidxbd7b4f5ed316857a2526b25a621b198
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中 「室伏流」筋トレで強く 桐生祥秀(21)=東洋大

 オーストラリアで3月にあった今季初戦の競技会で、自身3番目の記録となる10秒04をたたき出した。9秒台に向け「いい感じに来ている」と手応えは十分。昨年のリオデジャネイロ五輪の100メートルは日本勢で唯一の予選敗退で「個人としては悔しい年」から巻き返す準備はできている。

ニュースサイトで読む: https://mainichi.jp/articles/20170412/ddm/035/050/091000c#csidxb971a6e201bdd15a3875a1aa253d162
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下 具体的に描ける「感覚」 山県亮太(24)=セイコーホールディングス

 男子の短距離陣で、安定感は随一だ。昨年5月からの1年足らずで、100メートルの10秒0台を7度記録した。しかし、「0台は目標ではなく、消化不良。世界のトップと比べれば、全然、大したことない」とニコリともせず、9秒台を見据える。

ニュースサイトで読む: https://mainichi.jp/articles/20170413/ddm/035/050/083000c#csidxec68c777db65adcae3e29efc7f414bb
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