昭和最後の年にV4達成した順大アンカーがたどった波乱の運命

 昭和最後と平成最初の箱根駅伝で明暗が分かれるランナーがいる。巽(たつみ)博和氏(47)は順大1年時の1989年(昭和64年)大会で4連覇のゴールテープを切ったが、翌90年(平成2年)大会では1区14位のブレーキ。スランプに陥り、中退した。その後、実業団のMDIを経て平成国際大に再入学。選手、指導者として大舞台を目指したが、夢はかなわなかった。「64(ロクヨン)」のヒーローは波乱万丈の“箱根道”を振り返った。

 わずか7日間で終わりを告げた昭和64年。その年の箱根駅伝のヒーローは順大ルーキーの巽氏だった。



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