負けたことに負けない 福士加代子

結果を求めすぎて、心が身体を動かせなかった。

4度目のオリンピックとなったリオも、マラソン競技としては初出場。08年のトラックからの転向後、課題だった30kmの壁も乗り越え、3位という結果を出せたのが13年の世界陸上だった。その後、良い波に乗れると思った矢先、右足2回、左足1回と疲労骨折に見舞われた。「すべて自分のコントロール下で起こったこと」と、福士は語る。課題を見つけてクリアするきっかけとして骨折を捉え、前を向いて走り続けた。



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